白蝶真珠とはどんな真珠?基本的な特徴や目的別の選び方、お手入れ方法まで徹底解説
投稿日: 投稿者:GINZAREPEARL

白蝶真珠とは、二枚貝の白蝶貝から採取される真珠です。真珠の中でもサイズが大きく、20mmを越える個体も珍しくありません。
希少性の高さから、市場では高値で取引されており、特にゴールドを帯びたゴールデンパールは高額になります。
白蝶真珠を購入する際は、特徴や評価についてよく把握し、後悔のない真珠選びが必要です。
当記事では、白蝶真珠が持つ以下の項目を解説しました。
最後まで読めば、白蝶真珠とはどんな真珠か分かり、真珠の知識が深まるでしょう。
白蝶真珠(南洋真珠)とは?知っておきたい基本情報
白蝶真珠の特徴について、以下の4つの項目にて解説します。
- 白蝶真珠の誕生・歴史
- 白蝶真珠の母貝・種類
- 白蝶真珠の生産地
- 白蝶真珠の石言葉
日本人になじみ深いアコヤ真珠と比較して、白蝶真珠は大きさや輝きに大きな違いがあります。アコヤ真珠とは異なる個性が、白蝶真珠が持つ魅力でもあります。
最後まで見れば、白蝶真珠が持つ個性と魅力が把握でき、真珠に触れてみたくなるでしょう。
白蝶真珠の誕生・歴史
白蝶貝と白蝶真珠は、ともに透明感があり、虹色に輝く美しさを持ちます。欧米では特別に美しい真珠として、「マザー・オブ・パール」とも呼ばれるほどです。
古くは輝きが珍重され、高級な貝ボタンやカトラリーの枝に用いられました。現在でも、高級時計の文字盤には、白蝶貝が用いられています。
オーストラリアをはじめ、フィリピンやミャンマー、インドネシアなど南で育つことから、「南洋真珠」とも呼ばれます。日本が南の島々で養殖に成功した歴史も、南洋真珠の名称に起因します。
海外では20世紀初頭にインドネシアが養殖に成功、その他の国にも技術が広がり、現在まで生産が続いています。日本の奄美大島・石垣島は、良質な白蝶真珠の生産地です。
白蝶真珠の母貝・種類
白蝶真珠の母貝となる白蝶貝は、ウグイスガイ科の二枚貝です。貝のサイズは大きな個体で30cmにもなり、真珠貝の中では最大です。
母貝が大きく育つ影響から、白蝶真珠のサイズも平均12mmと大きく、20mm前後に育つこともあります。
白蝶真珠にはシルバーリップ、ゴールドリップの2種類があり、白蝶貝の周縁部が持つ色が真珠に反映されます。周縁部がシルバーリップなら真珠もシルバーカラー、周縁部がゴールドリップなら形成される真珠もゴールドカラーです。
特にゴールドの真珠は「ゴールデン」と名付けられ、特別に美しい真珠として、高額な値がつきます。
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白蝶真珠の生産地
白蝶真珠の生産地は赤道を中心とし、インドネシアやオーストラリアで多く採取されます。他にも、フィリピン、ミャンマーが白蝶真珠の生息地です。
大きな特徴として、シルバーリップはオーストラリア海域に多く見られ、ゴールドリップはフィリピン・インドネシア・ミャンマーに生息します。ただし、母貝の育成などの含めれば、さらに長い年月を必要とするでしょう。
日本の鹿児島県・奄美大島で採取される白蝶真珠は「奄美パール」と呼ばれ、良質なゴールドパールである「サンシャインゴールド」が有名です。石垣島では、1984年に人工採苗に成功、1991年に量産が可能となり、「琉球真珠」として生産が行われています。
白蝶真珠の石言葉
白蝶真珠には、以下の3つの石言葉があります。
- 純潔
- 健康
- 長寿
白蝶貝・白蝶真珠が持つ透明度は、穢れのない純粋さを表します。真珠が育つまでに長い年月を必要とする点から、「長寿」という意味がついたと考えていいでしょう。
南国の海で育つ白蝶真珠は、アコヤ真珠に比べて大粒であり、強い輝きを放ちます。真珠が持つ美しさが、南国の明るい海や輝く太陽を連想させ、「健康」の意味となったのかもしれません。
身に付けたときに、ポジティブなエネルギーを貰える真珠です。
白蝶真珠が持つ4つの魅力
白蝶真珠が持つ魅力は以下の4つです。
- 粒が大きくて存在感がある
- 形のバリエーションが豊富
- 母貝の種類によって色が異なる
- 真珠層が厚く柔らかな輝きを放つ
シルバー、ゴールドの輝くような美しさを持つ白蝶真珠は、眺めるだけでポジティブなパワーが湧く真珠です。
ここでは、白蝶真珠の魅力を詳しく解説します。最後まで読めば、アコヤ真珠や黒蝶真珠とは違う、白蝶真珠の特徴が分かり、虜になるでしょう。
粒が大きくて存在感がある
白蝶真珠が持つ特徴のひとつがサイズの大きさです。アコヤ真珠の大きさが7~8mm、黒蝶真珠の大きさが10mmなのに対し、白蝶真珠は平均が12mmに達します。
存在感ある粒の大きさは、アクセサリーにしたときに抜群の輝きを放ち、身に着けたときの印象がゴージャスです。
大きな個体は20mmにも及ぶため、「大きめの真珠が好み」「より存在感のあるジュエリーが欲しい」という場合に好まれます。とりわけ金やゴールドの個体は金に似てまばゆく、強い輝きが特徴です。
形のバリエーションが豊富
白蝶真珠にはさまざまな形があり、ラウンド型(真円)が特に高評価です。他にバロック型、ドロップ型(しずく)、マクペール型(半円)があり、ラウンド型に近いほど高く評価されます。
一方で、真珠に挿入される核は真円のため、バロック型のような歪みが出るのは、養殖期間が長期だったことの証拠です。真珠の歪みを「長い時間、大切に育まれた証拠」と考えるのもいいでしょう。
また、近年は「天然の真珠を思わせる個体」として、バロック型の人気も高まっています。
母貝の種類によって色が異なる
白蝶真珠の色は、母貝となる白蝶貝が持つ色に影響されます。白蝶貝の内側がシルバーのものは「シルバーリップ」と呼ばれ、育まれる真珠もシルバーです。
一方で、白蝶貝の内側が金色だとゴールドリップとなり、ゴールド系の真珠が育ちます。シルバー・ゴールドにも多様な色調があるため、ふたつとして同じ色はありません。
市場で高く評価されるのは、ゴールドリップから稀に採取される「ゴールデン」です。ゴールデンは、金箔をまとったような柔らかな輝きを放ち、最高級のランクと評価されます。
真珠層が厚く柔らかな輝きを持つ
白蝶真珠は厚い巻きを持つ点も特徴です。白蝶真珠の巻きは0.4~0.6mmとなり、一般的な真珠より厚めです。
巻きの厚さから白蝶真珠は滑らかな光沢を放ち、柔和な輝きを感じられます。大きめのサイズと相まって、身に着けたときのゴージャス感が人目を引くでしょう。
「巻き」は真珠層の厚みを指し、巻きが厚いほど光の反射や屈折が複雑化します。光の反射や屈折は真珠の照り(干渉色)に直結するため、巻きの厚みは美しさを決める大事なポイントです。
また、厚みは美しさ以外にも、真珠の寿命にも関わる重要な要素です。一般的に、巻きが厚いほど美しさを保ち、長持ちします。
白蝶真珠と日本を代表するアコヤ真珠の違いとは?
白蝶真珠とアコヤ真珠には、以下の4つに違いが見られます。
- 大きさ
- 照り
- 色
- 価格
アコヤ真珠は平均して7~8mmの大きさですが、白蝶真珠は12mmと大きく、20mmに達することもあります。このため、アコヤ真珠は控えめな輝きが愛され、白蝶真珠はより華やかなイメージとなります。
また、白蝶真珠は柔和な照りを持ちますが、身に着けたときには重厚感を放つことも特徴です。アコヤ真珠は虹色の照りが見られ、優しく奥ゆかしい照りが人を魅了します。
色は、白蝶真珠は寒色寄りのものが多く見られます。アコヤ真珠は暖色系の温かみが強いですが、白蝶真珠は銀白色の色調が美しく、積もりたての雪のようにきらめきます。
自分に合った白蝶真珠の選び方を4つのケース別で解説
白蝶真珠はひとつずつ大きさや色・照りが異なるため、シーンに合う個体選びが重要です。ここでは、白色真珠を用いた以下のアクセサリーに関して、4つの選び方を解説します。
- 冠婚葬祭に着用する場合
- 仕事や普段のお出かけなど日常的に使いたい場合
- 大切な人にギフトとして贈る場合
- 品質重視で選ぶ場合
どの白蝶真珠も美しいですが、自分に合わせた個体選びを実現すれば、自分も真珠もより美しさが引き立つでしょう。最後まで読めば、場面に相応しい白蝶真珠の選び方を学べます。
冠婚葬祭に着用する場合
白蝶真珠を冠婚葬祭に用いる場合は、白・グレー系の色を選びましょう。白・グレーの落ち着いた個体を選び、きらびやかになりすぎない印象を意識します。
ゴールド系は華やかさが際立つため、葬儀には不向きです。
また、葬儀に用いる真珠は小さめが基本です。アコヤ真珠は7~8mmがフォーマル向けとされ、黒蝶真珠は黒ベースを考慮して10mmが基本です。
白蝶真珠は平均サイズが12mmであることから、なるべくグレーが強いものを選び、華やかになり過ぎないよう意識しましょう。
仕事や普段のお出かけなど日常的に使いたい場合
白蝶真珠を日常で使用する場合は、好みを優先させてもかまいません。仕事で使用するときはシルバー系、粒が小さいものだと華美になり過ぎず、上品な印象になります。
しかし、仕事がアパレルやブランド系のときは、粒が大きい個体やゴールド系もおすすめです。
プライベートに用いる際は、手持ちの服に合う色調の個体を選びましょう。白蝶真珠らしさをアピールするなら、大きめの粒でゴールドカラーを推奨します。
ゴールドは白蝶真珠ならではのカラーとなるため、他の種類の真珠と異なるコーディネートを楽しめます。
大切な人にギフトで贈る場合
白蝶真珠をギフトにする場合は、相手の好みをリサーチしましょう。ネックレスかペンダントか、ブローチかなど、普段使用するアクセサリーを調べれば、相手に相応しいアクセサリーが決められます。
本人の好みや肌の色から、シルバー系かゴールド系かを考えることも必要です。
リサーチが難しいときは、シルバー系の一粒パールネックレスをおすすめします。シルバー系は服に合わせやすく、どのようなシーンでも使いやすいカラーです。
また、控えめな美しさがあり、抵抗なく使用できるアクセサリーでもあります。一粒パールは人を選ばず、さりげなく輝きをプラスでき、ギフトにすれば喜ばれます。
品質重視で選ぶ場合
白蝶真珠を品質で選ぶときは、「加工キズ」の有無に注意しましょう。真珠は真円に近いもの、キズが少ないものほど良質とされますが、それだけでは図れない難しさがあります。
近年、真珠の形成過程でつく傷は、「自然の中で育った証拠」として愛される傾向が強くなりました。このため、傷の評価がマイナスでも、総合的に良質であればポジティブな評価がつきます。
天然真珠では、傷が無い個体を探すことは難しいためです。
しかし、装飾品に仕立てる際の「加工キズ」がついた個体は、やはり低く評価されます。加工キズは真珠の寿命にも関わるため、必ず無いことを確認しましょう。
特にギフトに選ぶときは、加工キズの存在に注意です。
白蝶真珠は高い?ジュエリー別の価格相場を紹介
白蝶真珠を用いたアクセサリー4種の価格相場は、以下のとおりです。
- ネックレス:30万円~60万円
- ピアス・イヤリング:10万円~20万円
- リング(指輪):20万円~30万
- ブローチ:10万円~20万円
白蝶真珠は真珠の中でもサイズが大きいため、値段も高額です。
アコヤ真珠は価格帯も広く、自分の予算に合うものを選べますが、南洋真珠は全体的に高額になる点に注意が必要です。
ここでは、上記4種のアクセサリーの価格相場について、詳しく掘り下げます。最後まで読めば、白蝶真珠の価格に関する知識が身につくでしょう。
なお、ゴールデンパールの値段は以下の記事で解説しているため、参考にしてください。
ゴールデンパールの相場はいくら?ブランドやジュエリー別の価格から買取相場まで徹底解説
ネックレス:30万~60万
白蝶真珠のネックレスは、30万~60万円が価格の相場です。アコヤ真珠は予算に応じてランクを選べますが、個体サイズが大きい白蝶真珠の場合は、総じて価格が高くなる傾向があります。
ネックレスは100万円を越える商品も見られますが、よく購入されるのは30万円~60万円の価格帯です。価格は使用する金属にも左右されるため、あらかじめ予算を決めておくことをおすすめします。
一般的に、高額なのはプラチナ、次にホワイトゴールドやイエローゴールドが並びます。
また、一連のパールネックレスと比較し、一粒パールネックレスは手ごろな価格で購入しやすく、予算を抑えられるでしょう。
ピアス・イヤリング:10万円~20万円
白蝶真珠のピアスやイヤリングの価格相場は、10万円~20万円です。個体サイズが大きめの白蝶真珠は、シンプルな一粒のパールピアスでも十分に存在感を発揮します。
ゴールド系は価格が上昇しますが、耳の装飾品は目立ちやすいため、控えめを好む場合はシルバー系もおすすめです。
他のアクセサリーと同じく、使用する真珠により価格は上下しますが、ピアスやイヤリングは手ごろな価格の商品も多く見られます。値段を抑えたい場合は真円を避け、セミラウンド型やバロック型を選ぶと良いでしょう。
リング(指輪):20万円~30万
白蝶真珠のリングの価格相場は、20万円~30万円です。
指輪は、真珠のサイズや質のみで選ぶことはできません。真珠の大きさと指の太さのバランスを考え、馴染むものを選ぶ必要があります。
細い指に大きな真珠はそぐわず、逆にふくよかな指に小さな真珠も不自然です。石の大きさが指に合わない指輪は、手が美しく見えません。
試着をした上で、指の太さ・長さとのバランスを考慮しつつ、真珠を選択しましょう。指輪は画像ではサイズ感を想像しにくいため、実店舗で実物を見ての購入をおすすめします。
ブローチ:10万円~20万円
白蝶真珠を用いたブローチの価格相場は、10万円~20万円です。ブローチは真円の真珠以外にも、バロック型やセミラウンド型など、安価に購入できる個体も揃います。
このため、少し予算を抑えたいときにもおすすめです。
白蝶真珠はサイズが大きいため、一粒パールでも十分に存在感を発揮します。装飾にもよりますが、大きめの真珠を選ぶと重厚感に満ち、真珠を中心にしたコーディネートが楽しめます。
白蝶真珠を活かすコーディネートの3つのポイント
白蝶真珠を活かすコーディネートのポイントは以下の3つです。
- パーソナルカラーに合った色味を選ぶ
- シンプルで女性らしいコーデを意識する
- 髪はアップスタイルでまとめる
白蝶真珠を身に着けるときは、真珠を中心にしたコーディネートを考えましょう。
ここでは、白蝶真珠をオシャレに着こなすコツを解説します。最後まで読めば、白蝶真珠の美しさを活かしたファッションを知り、コーディネートの幅が広がるでしょう。
パーソナルカラーに合った色味を選ぶ
パーソナルカラーとは、肌や髪・目の色に調和する色を指す言葉です。自分に似合う真珠の色を選びやすくなります。
生まれ持つカラーの傾向を知ること、調和する色を把握することは、自身の魅力を引き出すヒントです。馴染む色は肌の透明度をアップさせ、印象を明るく見せ、シミやシワの軽減効果も期待できます。
パーソナルカラーは以下の4つから成り、それぞれ合う色の特徴が異なります。
- 色相(アンダートーン)
- 明度(明るさ)
- 清濁(透明度)
- 彩度(鮮やかさ)
一般的にブルーベースはシルバー、イエローベースはゴールド系の真珠とよく調和します。素人判断はせず、プロによる診断を受けましょう。
シンプルで女性らしいコーデを意識する
白蝶真珠はアコヤ真珠・黒蝶真珠と比較してサイズが大きく、一粒でも強い輝きを放ちます。アクセサリーはひとつに絞り、真珠を中心にコーディネートを組めば、上質さを備えたフェミニンな装いになります。
シルバーやゴールドを基調とするため、真珠の美しさを引き立てるシンプルな服と合わせましょう。白蝶真珠とのコントラストが楽しめる色は、ブラックをはじめ、レッドやグリーンなど深みがある色です。
ネックレスはVラインのトップスと組み合わせると、真珠に視線が集まります。
髪はアップスタイルでまとめる
白蝶真珠を用いた装いには、アップのヘアスタイルをおすすめします。アップスタイルは首元をすっきりと見せ、耳やうなじを隠しません。
白蝶真珠が持つ輝きを邪魔せず、艶のある光沢や色を魅せられます。
一連パールネックレスは、中央に大きなサイズを配置し、左右のバランスを見て小さな個体を並べるため、髪で隠れるとグラデーションが見えません。連相の美麗さを見せる意味でも、アップスタイルはおすすめです。
真珠が持つきらめきは、隠すものがない装いに合わせてこそ発揮されます。服装だけでなく、真珠の美しさを妨げないヘアスタイルを意識しましょう。
白蝶真珠のお手入れ方法とは?3つの基本を解説
白蝶真珠のお手入れの基本は以下の3つです。
- 使用後は柔らかい布で拭く
- 高温多湿を避けて個別で保管する
- ネックレスは定期的に糸替えを行う
白蝶真珠は白蝶貝の中で育まれる有機質宝石です。ダイヤモンドなどの無機質宝石とは異なり、年月とともに経年変化が現れ、徐々に姿を変えます。
真珠が迎える経年変化は黄ばみや対退色、光沢の劣化ですが、スピードは使用方法や環境に左右されます。経年変化を遅らせ、美しい姿を長く保つには、日常のお手入れが欠かせません。
上記の3つのお手入れを続ければ、真珠は20~30年ほど輝きを保ちます。最後まで読めば、真珠に必要なお手入れについて、理解を深められるでしょう。
使用後は柔らかい布で拭く
白蝶真珠の輝きを保つ秘訣は、使用後に柔らかい布で拭くことです。肌に触れた真珠は、目に見えない汗や皮脂で汚れています。
汚れは時間の経過とともにダメージとなり、真珠の変色や黄ばみの原因となります。使用後に柔らかな布で拭きとり、汚れを残さないようにお手入れしてください。
布はジュエリー用のクロスやメガネ拭きなどを用いましょう。ティッシュやコットンは真珠を傷つける可能性もあるため、避けることをおすすめします。
定期的に真珠のクリーニング業者を頼ることも、寿命を延ばす選択肢のひとつです。
高温多湿を避けて個別で保管する
白蝶真珠を含め、真珠は熱や湿気の影響を受けやすいジュエリーです。日当たりが良い場所や照明付近は避け、暗所を選んで保管してください。
水や湿気にも弱いため、湿度が高い場所は避ける必要があります。熱や湿度は季節にも左右されるため、時期に応じて保管場所を変える工夫も必要です。
日常の刺激から保護するためにも、ジュエリーケースに入れて保管しましょう。複数のアクセサリーを所持する場合にも、擦れや変色防止のため、小分けに保管することが大切です。
ネックレスは定期的に糸替えを行う
白蝶真珠をはじめ、一連パールのネックレスに起きるトラブルが糸切れです。真珠のネックレスには、以前は絹糸が用いられていました。
自然素材の絹は劣化しやすく、現在は強度を重視した素材が選ばれています。しかし、糸である以上は経年劣化を免れず、ある日突然切れてしまう恐れもあります。
使用頻度によりますが、3~10年に一度はメンテナンス業者に依頼し、糸替えを行いましょう。定期的な糸替えは破損防止につながり、安心してネックレスを使用できます。
白蝶真珠に関する3つのよくある質問
白蝶真珠に関するよくある質問は以下の3つです。
- 白蝶真珠の価値は何で決まる?
- 南洋真珠とアコヤ真珠ならどっちが高級?
- パールの最上級は何?
白蝶真珠の魅力を解説してきましたが、まだ解決できない疑問をお持ちの方も多いでしょう。
ここでは、白蝶真珠に関して多くの人が持つ疑問に回答します。最後まで読めば、白蝶真珠に関する知識がさらに深まるでしょう。
白蝶真珠の価値は何で決まる?
白蝶真珠の価値を決めるポイントは以下の5つです。
- 大きさ
- 照り(干渉色)
- 形
- 色
- 巻き
特に「照り(干渉色)」「巻き」は真珠のランクに直結します。真珠総合研究所では、照りと巻きの重点的な評価を実施しています。
真珠層の巻きが厚い個体ほど照りが美しく、まばゆい光や艶を放つことが魅力です。しかし、評価は傷や歪みなどを加味するため、予想に反した評価が出ることもあります。
また、真珠にはダイヤモンドの4Cに該当する基準が無く、鑑別機関により評価は変動します。
南洋真珠とアコヤ真珠ならどっちが高級?
より価値が高いのは南洋真珠です。アコヤ真珠は日本で養殖され、7~8mmの控えめな大きさや、優しい輝きが愛されています。
一方、南洋真珠は主な生産地が海外であり、個体の大きさも平均12mmと大きめです。真珠の特徴を並べると、南洋真珠の真珠はより手に入りにくく、価格も高額になります。
しかし、日本人の華奢な体型にはアコヤ真珠が馴染みやすく、南洋真珠に負けない支持を得ています。物質的な価値は南洋真珠が上ですが、真珠の価値を決めるのは持つ人であり、好むものを選びましょう。
パールの最上級は何?
白蝶真珠を含め、真珠には明確な評価基準が存在しません。ダイヤモンドには、GIA(米国宝石学会が定めた国際的な評価基準)が存在しますが、真珠には無いのが現状です。
このため、国内では主に「真珠総合研究所」「真珠科学研究所」がそれぞれの基準を設け、個体の評価を実施しています。
真珠科学研究所では、特に良質な個体に「花珠」「オーロラ花珠」「オーロラ天女」のランクを設け、価値が高い真珠として扱います。
オーロラ花珠は巻きが0.4mm以上、大きさ6mm以上のアコヤ真珠に限られるなど、条件はシビアです。
まとめ:白蝶真珠とは「真珠の女王」と称される魅力的なパール!
白蝶真珠は「真珠の女王」と呼ばれる美しさを持ち、多くの人を魅了してきました。柔和な輝きには南国の海に似た明るさがあり、アコヤ真珠とは違う輝きを楽しめます。
サイズも存在感があり、真珠が主役のファッションを楽しめるでしょう。
強い輝きを放つジュエリーをお求めの方には、白蝶真珠のアクセサリーをおすすめします。手持ちの服や、パーソナルカラーを参考に色を選べば、どのようなシーンでも活躍し、コーディネートの味方となるでしょう。
ぜひ、良質な白蝶真珠の美しさに触れてみてください。