黒蝶真珠とはどんな真珠?特徴や選び方、コーディネート例を紹介

黒蝶真珠とは、クロチョウガイから採取される真珠です。ブラックをはじめ、グリーンやレッドなど多彩な色調を持ち、きらびやかな印象を持つ真珠として支持を集めています。

当記事では、黒蝶真珠の特徴を以下の項目で解説しています。

最後まで見れば、黒蝶真珠とはどんな真珠かが分かり、魅力に触れたくなるでしょう。

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠とは?基本的な特徴を解説

黒蝶真珠とは、ブラックをベースにグリーンやブルーなど多様な色彩を持つ真珠です。95%が南太平洋のタヒチで養殖されるため、「タヒチアンパール」の呼称でも親しまれています。

柔和に輝く日本産のあこや真珠とは一線を画し、凛とした気高い美しさが愛されてきました。

ここでは、黒蝶真珠の特徴を以下4つから詳細に解説します。

  • 黒蝶真珠の母貝
  • 黒蝶真珠の生産地
  • 黒蝶真珠の誕生と養殖の歴史
  • 黒蝶真珠の石言葉

美しさの背景にある歴史や特徴を知れば、黒蝶真珠への理解が深まり、身近に感じられるでしょう。

黒蝶真珠の母貝

黒蝶真珠の母貝は、黒蝶貝(クロチョウカイ)の呼称を持つ二枚貝です。黒蝶貝から採取されるため、黒蝶真珠と名付けられました。

黒蝶貝の生育には、海水の温度が2429℃の温暖な環境を必要とし、水深約10mの海や珊瑚礁によく生息します。熱帯・亜熱帯気候を好み、日本では紀伊半島以南、沖縄や宮古島周辺の海域に多く見られる貝です。

貝の大きさは平均して10~15cmと大きく、巨大なものは30cmにも及びます。真珠のサイズは貝の大きさに比例するため、78mmのあこや真珠と比較し、黒蝶真珠は平均812mmと大きい点も特徴です。

黒蝶真珠の生産地

黒蝶真珠は95%以上がタヒチ島で養殖されており、「タヒチアンパール」とも呼ばれます。

フランス領ポリネシアに属するタヒチ島は、海洋性プランクトンが豊富な海に囲まれ、黒蝶真珠の生育に適した地域です。水温は程良い低温を保ち、真珠の真珠層は薄く美しい巻きを形成します。

美しい真珠の形成には健康な母貝の維持が欠かせません。タヒチにある黒蝶真珠の養殖場では、海から引き揚げて磨いたり位置を調整したりと、きめ細やかなケアを欠かさずに生育を見守っています。

それでも真珠が育つ割合は25と低く、良質な真珠は23割程度です。

黒蝶真珠の誕生と養殖の歴史

黒蝶真珠の歴史は古く、発見に至った詳しい記録は残っていません。しかし、大航海時代(15世紀)にスペイン人がメキシコにて黒蝶真珠を発見し、ヨーロッパに持ち帰ったと記録されています。

つまり、15世紀ごろにはメキシコに黒蝶真珠が存在していました。

しかし、質が良い黒蝶真珠の発見は稀であり、質が劣る真珠がYシャツのボタンに用いられるのみでした。そのような黒蝶真珠の歴史を変えたのが、日本の存在です。

日本では、1914年に沖縄の石垣島で黒蝶真珠の養殖を成功させています。その後、1960年に日本の室井忠六氏がタヒチへ技術を伝え、現地での養殖を成功させました。

現在はタヒチが誇る養殖業として、黒蝶真珠の生産が根付いています。

黒蝶真珠の石言葉

黒蝶真珠には、以下の3つの石言葉があります。

  • 意志を貫く
  • 継続
  • 実行力

大きな目標を達成したとき、新しい挑戦を迎えたときなどに、お守りとして所持すると勇気が湧き、ポジティブなパワーを発揮できます。

また、邪気払いの効果も期待できるほか、女性の安産祈願にも用いられました。

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠と黒真珠の違い

黒蝶真珠と黒真珠は混同されますが、以下2点による明確な違いがあります。

  • 黒蝶真珠は黒蝶貝の中で育まれる有機質宝石
  • 黒真珠は黒い色をした真珠の総称、人工的なものも含まれる

黒蝶真珠は、天然および養殖の黒蝶貝から採取された真珠のみに使用される呼称です。

一方、黒真珠は黒い色をしたパール全体を指し、人工的に黒く塗布されたものも含みます。多くの場合、黒真珠は人工的に作られたガラス、プラスチック製のものを指すため、真珠を購入する際は注意が必要です。

詳細は以下の記事で解説しているため、参考にしてください。
黒真珠と​黒蝶真珠の​違いを​4つの​ポイント別に​解説!​着用​場面や​自分に​合った​ジュエリーの​選び方も​紹介

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠の価値を決める7つの評価ポイント

黒蝶真珠の価値を決める評価ポイントは以下の7つです

  • 色 
  • 大きさ
  • キズ
  • 連相
  • 照り
  • 巻き

黒蝶真珠の評価は上記7つの要素を鑑定の上、総合的に判断されます。

ここでは、各項目の内容を詳細に掘り下げます。最後まで読めば、黒蝶真珠の評価について理解でき、質のいい真珠選びが可能になるでしょう。

黒蝶真珠の色は、母貝に備わる赤・黄・緑の色素に起因します。個体により色素の配合が異なり、真珠の表面に多彩な色が現れる点が特徴です。

さらに、真珠層内部で光が屈折・反射を繰り返すため、多様な干渉色を放ちます。

高く評価されるのは、クジャクの羽根に似たピーコックグリーンの黒蝶真珠です。真珠のボディが深いグリーンを帯び、レッドの干渉色を持つため、2色の美しいグラデーションを楽しめます。

一般的に、干渉色のレッドが強いほど高く評価され、ブラックに近いほど低い評価となります。

黒蝶真珠の形は、歪みのないラウンド系や楕円を描くセミラウンド系、円心円状に線が入ったサークル系など、多様な種類が存在します。黒蝶貝の活発な内臓運動に起因し、内部で真珠が動くために生じる現象です。

真円に近い真珠ほど高いランクとなりますが、上述した黒蝶貝の特性により、完全なラウンド系の採取は至難の業です。少し潰れた楕円系はセミラウンド系と呼ばれ、ラウンドに継ぐ高い価値がつけられます。

特に希少性が高い真珠にケシ真珠が挙げられます。核を持たず、大部分が真珠層で構成されるため、淡水真珠に似たいびつさが特徴です。ケシ真珠は、養殖真珠の12%程度しか採取されず、同じ形は存在しません。

ケシ真珠については以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。
ケシ真珠は​希少な​真珠?​魅力や​価値を​決める​ポイント、​アクセサリー選びの​コツを​解説

大きさ

黒蝶真珠の大きさは、8~16mmの個体が主流です。大きな個体は18mmにも及び、78mmのあこや真珠と比べて大ぶりです。

巻きや照りの質にもよりますが、一般的に大きな個体ほど高額で取引されます。大きな個体ほど高値になるのは、養殖の難易度に起因します。

黒蝶真珠の養殖は、母貝を約36ヶ月かけて育成し、核入れから18ヶ月に及ぶ養殖期間が必要です。

養殖期間内に母貝が核を吐き出したり、病気に侵されたりするトラブルも少なくなく、大きい個体ほど育成は困難です。このため、大きな黒蝶真珠は希少価値が高く、市場でも高額になります。

しかし、大きな真珠は存在感も強いため、日本人には10mm前後の控えめなサイズが好まれます。冠婚葬祭に使用しやすいのも、小さめなサイズの真珠です。

キズ

黒蝶真珠は自然の中で育まれるため、多少のキズは避けられません。特に、表面のくぼみは「えくぼ」と呼ばれ、真珠に多く見られる現象です。

他にも、真珠にはしわやくぼみなどがよく現れます。

キズがない滑らかな個体ほどランクも高くなりますが、希少性の高さから出会うのは容易ではありません。また、キズやえくぼが少ない個体ほど価格も高額です。

キズの多くは真珠層を形成する段階で生まれるため、「自然の宝石である証」と受け止め、気にせず使用されます。

連相

一連ネックレスには35~45の真珠が用いられ、大きさ・照り・形のバランスを調整して配置します。自然の中で育つ黒蝶真珠には、同じ個体は存在しません。

このため、熟練の職人が真珠の個性を見極め、相性を計算して並べます。

サイズ・照りが申し分ない真珠でも、連相を間違えば美しさを発揮できません。最大限に美しく見える連相を作るには、経験に裏打ちされた技が必要です。

基本的には、中央に大きな個体を配置し、左右にバランスよく真珠を配置します。すべての個体の大きさが均一であるほど評価は上昇します。

照り

黒蝶真珠の表面に浮かぶ輝きを「照り」と言います。照りは干渉色とも呼ばれ、真珠層に入り込む光の反射・屈折が放つ光沢です。

真珠層が厚いほど反射・屈折が複雑になり、美しい照りが期待できます。良質な照りは、覗き込んだときに顔がくっきりと映り、姿に歪みがありません。

黒蝶真珠では、グリーンのボディにレッドの照りが見える個体が「ピーコックグリーン」とされ、最上級と評価されます。照りのレッドが強いほど、価値が上昇する点が特徴です。

ピーコックグリーンについては以下の記事を参考にしてください。
最高級の​黒蝶真珠とは?​特徴や​価値を​決める​評価ポイント、​価格を​徹底解説

巻き

黒蝶真珠をはじめ、真珠を形成する真珠層の厚みを「巻き」と呼びます。真珠は核を中心に、真珠層を重ねて円を形成します。

真珠層が厚いほど光が複雑に屈折・反射を繰り返し、美しい照り(干渉色)を生む点が特徴です。このため、美しい照りには真珠層の厚みが欠かせません。

また、真珠層に厚みがある真珠ほど劣化しにくく、経年変化に強い傾向にあります。お手入れ次第で変色は抑えられますが、真珠層の厚みを重視すれば、より長く美しさを保てるでしょう。

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠のグレードについて解説

黒蝶真珠を含め、真珠にはダイヤモンドの4Cに該当するグレードがありません。国内における真珠の評価は、主に「真珠総合研究所」「真珠科学研究所」の2カ所で実施されます。

評価基準はそれぞれ異なりますが、真珠総合研究所で重視されるポイントは以下の5つです。

  • 巻き
  • 光沢(照り)
  • キズ
  • 仕上げ

上記のポイントを5段階で評価し、総合的なグレードを決定します。特に「巻き」「光沢(照り)」「キズ」が重視され、3項目が優良であるほど評価もハイグレードです。

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠はいつ使う?おすすめ着用シーンについて解説

黒蝶真珠のアクセサリーは、フォーマルなシーンから日常使いまで広く使用できます。寒色を帯びた見た目から弔辞を連想しますが、カジュアルな服装にも映えます。

Tシャツやデニムなどのラフな服装も、黒蝶真珠がラグジュアリー感をプラスしてくれ、気品ある装いを楽しめるでしょう。

一連パールネックレスは存在感が強いため、ジュエリーを中心にしたコーディネートも人気です。一粒パールネックレスやブローチは、オフィスカジュアルにも活躍します。

黒蝶真珠にタブーな場面はありませんが、ブラックフォーマルの印象が強いため、結婚式では避けましょう。年輩の方は、「黒い真珠=弔辞に用いるアクセサリー」というイメージを持つことも多いです。

関連記事
黒蝶真珠は​普段​使いできる?​年代別の​コーデ例や​注意点を​解説
葬儀で​黒蝶真珠を​着用するのは​NG?​知って​おきたい​マナーや​選び方を​徹底解説

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠が似合う年齢とは?

黒蝶真珠のジュエリーは身に着ける年齢を問いませんが、特に40代以上の女性に高く支持されています。結婚30年目の記念日を「真珠婚」と呼ぶ風習があるため、記念に黒蝶真珠のジュエリーをする方も多いです。

また、黒蝶真珠が持つクールさ、エレガンスさは内面が成熟した女性に相応しく、大人の魅力を引き立てるでしょう。40代以降はあこや真珠の柔和さよりも、黒蝶真珠のゴージャスさを好み、身に着ける女性も増加します。

冠婚葬祭から日常のシーンまで使用できるため、特にネックレスやブローチの購入が目立ちます。

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠の値段相場

黒蝶真珠の価格相場は以下の通りです。

  • ネックレス:8万円~310万円
  • 指輪:1万~100万円
  • ピアス・イヤリング:4万~70万円

黒蝶真珠を用いたジュエリーは、サイズや照りによる価格の変化が特徴です。ミキモトやTASAKIをはじめ、高級ブランドのアイテムも価格が上昇します。

安価なものは数万円で購入可能な一方、高額なアクセサリーは数百万円にも上るため、最初に予算を決めておきましょう。

また、黒蝶真珠の大きさは8mm~16mmと幅広いですが、日本人は控えめなデザインを好む傾向があり、10mmの人気が高いです。

10mm前後の一連パールネックレスは、30万~70万台が相場です。値段を抑えたいときは、巻き・照りのランクを維持しつつ、小さめのサイズの選択をおすすめします。

黒蝶真珠の値段をより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
黒蝶真珠の​最新相場を​アイテム・ブランド別で​解説!​安く​買う​方​法や​購入後の​注意点とは?

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠ジュエリーの選び方とコーディネート例

黒蝶真珠は、冠婚葬祭にも日常的なおしゃれにも使用でき、まとう人にラグジュアリーな雰囲気を添えます。煌びやかな輝きを持つため、格調高い場にも馴染み、神秘的な美しさを放つでしょう。

ここでは、黒蝶真珠を用いた4種類のアクセサリーの選び方や、コーディネートのポイントを解説します。

  • ネックレス
  • 指輪
  • ピアス・イヤリング
  • ブローチ

最後まで読めば、自分に合う黒蝶真珠の選び方について理解でき、コーディネートが楽しくなるでしょう。

ネックレス

黒蝶真珠のネックレスは、真珠のサイズ選びが重要です。真珠は大きなサイズほど存在感も強く、華やかさが引き立つため、冠婚葬祭では小さめのものが好まれます。

あこや真珠は7~8mmが相応しいとされますが、黒蝶真珠であれば10mm程度の大きさが望ましいでしょう。

また、真珠の大きさと体型のバランスも考慮する必要があります。一般的に日本人は小柄・華奢な体型が多いため、大きな真珠が浮くことも少なくありません。

標準的な体型には、やはり10mm前後の個体がよく似合います。

黒蝶真珠の美しさをより引き立てるなら、Vラインをはじめ胸元が空いた服がおすすめです。ホワイト基調のトップスに合わせ、黒と白のコントラストを大切にしましょう。

黒蝶真珠の存在感を大切にし、ネックレスを中心にしたコーディネートを楽しみましょう。

指輪

黒蝶真珠の指輪は、一粒パールを用いたデザインを選びましょう。一粒パールは単体での使用だけでなく、重ね付けにも適したジュエリーです。

ダイヤモンドをはじめ、他の石との重ね付けを楽しむためにも、最初はシンプルな一粒パールをおすすめします。

コーディネートには他のジュエリーとの相性も重要です。黒蝶真珠は、たとえ一粒パールであっても存在感が強く、それだけで煌びやかさを放ちます。

ネックレスやピアス・イヤリングのデザイン次第では、アンバランスさが際立ちます。

他のジュエリーとのコーディネートを考慮し、黒蝶真珠の美しさを引き立てる組み合わせを選びましょう。黒蝶真珠のアクセサリーで統一するか、他の控えめなデザインの選択が望ましいです。

ピアス・イヤリング

黒蝶真珠のピアスやイヤリングは、ネックレスに次いで人気が高いアクセサリーです。特に一粒パールの人気は高く、フォーマルをはじめオフィスカジュアル、日常ファッションと幅広く取り入れられます。

ピアスはネックレスや指輪と違い、重ね付けが難しいため、華やぎあるデザイン選びもおすすめです。ダイヤモンドやイエローゴールドを添えたデザインは煌びやかに、プラチナやホワイトゴールドはスタイリッシュに輝くでしょう。

サイズは10mm前後の小さめなものだと、どのようなシーンにも使えます。

耳元の真珠をよく見せるためにも、ヘアスタイルはアップでまとめると見映えが良いです。アップスタイルは耳が良く見え、ピアスやイヤリングの美しさが際立ちます。

ブローチ

黒蝶真珠のブローチは、スーツなどの襟に添える使用方法が一般的です。一粒のパールを主役にしたデザインが多く、ネックレスやリングと比較して、大きめな真珠が用いられます。

指輪やネックレスには華美な大きさも、ブローチなら派手になり過ぎず、落ち着きのある装いを楽しめます。また、一粒パールの美しさを際立たせるため、ブローチに用いられる黒蝶真珠はラウンド型です。

普段着に取り入れる際は、無地のブラックやホワイトのトップスに、ブローチのみをつけましょう。シンプルな装いに黒蝶真珠の光沢が煌めく、エレガントなファッションが完成します。

ブラックやホワイトは黒蝶真珠との相性も良く、真珠の輝きを一層引き立てます。

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠を購入する際の3つの注意点

黒蝶真珠を購入する際の注意点は以下の3つです。

  • 信頼できる店舗で購入する
  • 事前に予算を決めておく
  • 正しいお手入れと保管方法で劣化から守る

黒蝶真珠の需要は世界で高まりを見せ、価格の高騰が続いています。中国でのパールブームをはじめ、メンズ向けのアクセサリー展開などが影響し、良質なパールは特に品薄です。

このため、低品質の真珠やイミテーションの流通も増加し、購入の際には注意しなければなりません。

黒蝶真珠のジュエリーは基本的に高額です。購入後に後悔しないためにも、真珠選びの正しい知識を身に付けましょう。

最後まで読めば、黒蝶真珠の購入に役立つ知識を学べます。

信頼できる店舗で購入する

黒蝶真珠は信頼できる店舗で購入しましょう。

世界では、低品質な真珠やイミテーションパールが流通し、高額販売されています。真珠の真贋を見分けるのは難しく、偽物を手にする確率は誰にでもあります。

信頼できる専門店での購入が、良質な真珠を手にする唯一の方法です。

ミキモトやTASAKIをはじめ、確かな実績を持つブランドであれば、安心して買い物ができます。オンラインショップでは写真と実物に差異が出るため、高額な真珠選びは実店舗の方が安心です。

また、信頼性の高い「真珠総合研究所」「真珠科学研究所」の鑑別書の付属も重要です。

事前に予算を決めておく

黒蝶真珠を購入する前に予算を定めましょう。自然の中で育まれる真珠は、あらゆる品質の個体が揃います。

真珠を扱うブランドも幅広く、予算に応じた買い物が可能です。ランクよりも予算を先に決めれば、無理なく買い物が楽しめます。

購入の際は、希望する真珠のランクではなく、予算をスタッフへ伝えましょう。経験豊富なスタッフは、予算の範囲内で良質な真珠を提案します。

提案を受けて厳選すれば、後悔の無い買い物が可能です。

正しいお手入れと保管方法で劣化から守る

黒蝶真珠は黒蝶貝を母貝とする有機物宝石です。有機物宝石は経年変化を起こしやすく、時間の経過とともに変色・退色が見られます。

しかし、工夫次第で経変変化は抑制は可能です。真珠のお手入れを欠かさず、保管方法に気を配れば、20~30ほど美しさを維持できます。

まず、使用後には柔らかい布で拭きとり、汚れを取り除きましょう。汗や皮脂は変色の原因になります。

紫外線に弱く、日光の影響が色褪せを招くため、暗所への保管も重要です。ヒビ割れを防ぐため、高温になる場所は避けてください。

また、ジュエリーボックスに収納して保管すれば、外的ダメージを防げます。

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠だけじゃない!他の真珠の魅力もチェック

黒蝶真珠と他の真珠の違いは以下のとおりです。


サイズ

干渉色

黒蝶真珠

8~16mm

(最大約18mm)

レッド

グリーン

イエロー

最上級は真円

真円が少ない

サークル系が多い

レッド

グリーン

イエロー

アコヤ真珠

78mm

白・クリーム

ゴールド

真円に近いものが多い



ピンク

グリーン


白蝶真珠

10mm以上

(15~20mm)

シルバー

ゴールド

ゴールデンが最上

真円

セミラウンド

オーバル

シルバー

ゴールド


淡水真珠

1~10mm

ホワイト

クリーム

ピンク

パープル など

ラウンド

セミラウンド

バロック など

ピンク

グリーン


アコヤ真珠は、ホワイトをはじめ柔和な色彩を持ち、黒蝶真珠に比べ控えめな輝きが特徴です。サイズも7~8mmと小さく、華奢な日本人に馴染みやすい真珠です。

また、黒蝶真珠の形はセミラウンド系・バロック系が多く見られますが、アコヤ真珠は真円に近い円を形成します。

白蝶真珠は、黒蝶真珠に比べ煌びやかさが強い真珠です。10mm以上の個体が多く、黒蝶真珠より大きなものが豊富に揃います。

黒蝶真珠と同じく、色は母貝の配色に起因しますが、シルバーやゴールドなど優美な色彩を纏います。

淡水真珠は養殖に核を必要とせず、バロック系の不揃いな形がよく見られます。一つの貝で多数個の真珠を育むため、一つの真珠を育てる黒蝶真珠とは一線を画します。

黒蝶真珠の通販はこちら▶

黒蝶真珠に関する3つのよくある質問

黒蝶真珠に関するよくある質問は以下の3つです。

  • 黒蝶真珠と白真珠の違いは?
  • ミキモトに黒蝶真珠ネックレスはある?
  • 黒蝶真珠はなぜ高い?

黒蝶真珠を掘り下げてきましたが、まだ疑問を持つ人もいるでしょう。黒蝶真珠の特徴を解りやすく伝えるため、多くの人が思う疑問に回答しました。

最後まで見れば、黒蝶真珠への理解がさらに深まり、実際に触れてみたくなるでしょう。

 黒蝶真珠と白真珠の違いは?

黒蝶真珠は、二枚貝の黒蝶貝より育まれる有機物宝石です。一方、白真珠は本物からイミテーションまで含めた白色真珠の総称となります。

多くの場合、白真珠はガラスやプラスチック製の模造品を指します。

白真珠は安価で販売されるため、本物の真珠との区別も容易です。しかし、「シェルパール」と記載された真珠には、注意を払う必要があります。

シェルパールは、貝を加工して真珠に見立てた模造真珠の一種です。「シェルエッセンス」と呼ばれる塗料を用い、本物に寄せた見た目をしています。

本物と取り違えないよう、注意しましょう。

ミキモトに黒蝶真珠ネックレスはある?

黒蝶真珠のネックレスは、ミキモトでも取り扱いがあります。シンプルな一粒パールのネックレス、フォーマルに相応しい一連パールのネックレスなど、ラグジュアリー感溢れるアクセサリーを豊富に揃えています。

真珠のランクが選択できるネックレスもあり、予算に応じた購入も可能です。ミキモトは高品質な真珠のみを扱うため、生涯にわたり使用できるジュエリーが必ず見つかります。

黒蝶真珠はなぜ高い?

黒蝶真珠が高いのは、生産が非常に難しいからです。母貝の育成を含め、養殖期間には5年を要しますが、真珠が育つ確率は25%です。

高額取引が期待される良質な真珠は、2~3%ほどしかありません。希少性の高さから、価格も高額です。

また、黒蝶貝は活発に内臓運動を行うため、真円に近い真珠の発見は至難の業です。近年はパールブームの影響から、真珠全体の価格が高騰しており、今後も上昇傾向は続くと予想されます。

黒蝶真珠の通販はこちら▶

まとめ:黒蝶真珠とは主にタヒチで生産される真珠!自分に合う一粒を見つけよう

黒蝶真珠は、ボディと干渉色の美しさで人を魅了し、長く愛されている有機物宝石です。流通している真珠の95%はタヒチで生産され、温暖で穏やかな海の中で、大切に育まれています。

一方で、成育段階で貝が死んだり、病気に冒されたりするトラブルも少なくなく、生産量は決して多くありません。この影響から、希少性が高い真珠です。

冠婚葬祭から日常使いまで幅広く使用でき、特に40代以上の女性から高く支持されています。年齢を問わず使用できるため、お好みのアクセサリーをひとつ持てば、一生使用が可能です。

生涯をともにするような、自分だけの特別な黒蝶真珠を見つけてみてください。

黒蝶真珠の通販はこちら▶