冠婚葬祭で淡水パールネックレスを身につけても良い？シーン別のマナーや注意点を徹底解説
投稿日: 投稿者:GINZAREPEARL
淡水パールネックレスは冠婚葬祭で着用できますが、シーンによって適したデザインやマナーが異なります。
場合によっては「マナー違反」となる可能性があるため、場にふさわしい淡水パールネックレスの選び方を理解しておくことが大切です。
当記事では、主に以下のことが分かります。
- 冠婚葬祭における淡水パールネックレスの着用可否
- 冠婚葬祭で淡水パールネックレスを身につける際の注意点
- 冠婚葬祭の淡水パールネックレス最新価格相場
最後まで見れば、冠婚葬祭における淡水パールネックレスのマナーが分かり、大事な日を安心して迎えられるでしょう。
淡水真珠(パール)とは
淡水真珠（パール）とは、イケチョウ貝などの淡水で育つ貝から採れる真珠のことです。以前は琵琶湖や霞ヶ浦などで養殖されていましたが、現在流通している淡水パールのほとんどが中国産です。
淡水パールの特徴として、形や色のバリエーションが豊富なことが挙げられます。ラウンド型だけでなく、バロック型やポテト型など、個性的な形状も多く見られます。
価格も比較的手頃なため、パールネックレス初心者でも手に入れやすいです。
なお、淡水パールについては以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
淡水真珠とは？特徴・価格・品質を徹底解説
冠婚葬祭で淡水パールネックレスはマナー違反？シーン別で解説
冠婚葬祭における淡水パールネックレスのマナーは以下の通りです。
| 冠婚葬祭 | 淡水パールネックレスの着用可否 |
| 葬式・通夜 | △ |
| 法事 | △ |
| 結婚式 | 〇 |
| 入学式・卒業式 | 〇 |
| 同窓会 | 〇 |
| 食事会・パーティー | 〇 |
淡水パールネックレスは、フォーマルな場面でも使用できる上品なアクセサリーです。しかし、同じ淡水パールネックレスでも、デザインやカラー、長さによって印象が大きく変わるため、場にふさわしいスタイルを意識することが大切です。
ここでは、冠婚葬祭のシーン別に淡水パールネックレスの着用マナーを解説します。最後まで見れば、冠婚葬祭における淡水パールネックレスの選び方が分かり、安心して身につけられるようになるでしょう。
葬式・通夜
葬式・通夜で淡水パールネックレスはマナー違反ではありませんが、基本的に避けたほうが無難です。淡水パールはカジュアルな印象になりやすく、弔事に求められる厳粛な雰囲気に合わない可能性があるためです。
葬式・通夜におけるパールネックレスの基本マナーとして、以下の5つが挙げられます。
| 色 | ホワイト・ブラック・グレー |
| 形 | ラウンド（丸型） |
| サイズ | 7mm～8mm |
| 長さ | 40cm～45cm |
| 留め具 | シルバー |
また、2連ネックレスは「不幸が重なる」とされるため、1連ネックレスを選びましょう。
葬儀では故人への敬意を表すことが最も重要であり、控えめで落ち着いたパールネックレスの着用が求められます。葬儀に適したパールネックレスとして推奨されるのは、アコヤ真珠や黒蝶真珠などの海水真珠です。
どうしても淡水パールネックレスを着用する場合は、色やデザインに十分注意し、故人への敬意を示せるような装いを心がけましょう。
法事
法事は葬式・通夜と同様、淡水パールネックレスを身につけても問題ありませんが、色やサイズに注意することが大切です。色はホワイトやブラックで、丸型の淡水パールネックレスを選びましょう。
また、ネックレスのデザインは1連が基本で、2連やロングネックレスは避けてください。サイズは7mm〜8mm程度が一般的で、大きすぎると華美に、小さすぎると安っぽく見えてしまう可能性があります。
法事で淡水パールネックレスを着用する際は、周りに相談しておくと安心です。
結婚式
結婚式は、淡水パールネックレスを身につけても問題ありません。結婚式における淡水パールネックレスのマナーは以下の通りです。
| 色 | ホワイトが基本 カジュアルな結婚式・披露宴の場合、ピンクゴールドやゴールドもOK |
| 形 | 丸型 |
| サイズ | 7～8mm |
| 長さ | 40cm～45cmの鎖骨にかかる長さ |
以前は1連ネックレス以外はマナー違反とされていましたが、現在は「幸せが重なる」という意味から、2連・3連のネックレスが受け入れられています。
また、和装で結婚式に参列する場合は、基本的にネックレスをつけないのがマナーとされています。
結婚式はフォーマルな場でありながら、新郎新婦を引き立てることが最も大切なマナーです。お祝いの席にふさわしい淡水パールネックレスを選びましょう。
入学式・卒業式
入学式や卒業式では、淡水パールネックレスを問題なく着用できます。入学式・卒業式における淡水パールネックレスのマナーは以下の通りです。
| 色 | ホワイト・シャンパンゴールド・淡いピンクなど |
| 形 |
丸型 |
| サイズ | 7～8mmが一般的 大きくても8.5mmまでなら上品な印象になる |
| 長さ | 40cm～42cm前後 |
デザインは、1連のシンプルな淡水パールネックレスが定番ですが、お祝いの場では2連や3連のネックレスもおすすめです。 「重なる喜び」を象徴する意味があるため、入学式や卒業式の場にふさわしいとされています。
色は、ホワイトやクリーム系が無難で、控えめなピンク系も華やかさを演出できます。反対に、ブラックやグレー系のパールは弔事を連想させるため、避けたほうが良いでしょう。
淡水パールは柔らかい光沢があり、落ち着いた雰囲気を演出できるため、母親の装いとしても人気があります。入学式や卒業式は、記念写真を撮る機会も多いため、全体のバランスを意識して、洗練されたコーディネートを心がけましょう。
同窓会
同窓会の雰囲気は、開催場所や参加者の年齢層によって異なりますが、落ち着いた装いを意識しつつ、淡水パールネックレスで華やかさをプラスすることが大切です。
淡水パールネックレスは程よい上品さがあり、シンプルなデザインならどの年代でも自然に取り入れられます。
同窓会の会場がホテルや高級レストランの場合は、1連や小粒のネックレスを選ぶとフォーマルな印象になります。カジュアルなレストランや居酒屋なら、バロックパールやステーションネックレスなど、デザイン性のあるものを選んでも問題ありません。
ただし、大粒すぎるパールや過度にゴージャスなデザインは、場の雰囲気に合わない可能性があるため注意が必要です。
会場や年齢に合ったアクセサリーを選ぶことで、同窓会の場でも品のある大人の装いを楽しめるでしょう。
関連記事
小粒の淡水パールネックレスの魅力とは？選び方やお手入れ方法、価格相場を徹底解説
食事会・パーティー
食事会やパーティーでも、淡水パールネックレスは活躍してくれます。 カジュアルなレストランでの会食から、ホテルでの正式なディナーまで、シーンに応じて装いを調整することが大切です。
1連ネックレスは上品な印象に、2連や3連ネックレスは華やかさをプラスできます。バロックパールを取り入れたデザインなら、個性的なアクセントを加えられるでしょう。
レストランでのランチ会やディナーの席では、控えめながらもエレガントな淡水パールネックレスを選ぶと、洗練されたコーディネートが完成します。
淡水パール以外の真珠ネックレスにおける冠婚葬祭マナー
淡水パール以外の真珠ネックレスにおける冠婚葬祭マナーは以下の通りです。
| 真珠の種類 | 葬儀・通夜 | 結婚式 | 入学式・卒業式 | 同窓会 | 食事会・パーティー |
| アコヤ真珠 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 黒蝶真珠 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 白蝶真珠 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 人工真珠(イミテーションパール) | △ | △ | △ | △ | △ |
淡水パール以外の真珠ネックレスも、冠婚葬祭のさまざまな場面で活用できます。どの真珠も基本的なマナーは共通していますが、適した場面が異なります。
ここでは、淡水パール以外の真珠ネックレスの冠婚葬祭マナーについて解説します。最後まで見れば、パールネックレスの基本マナーが分かり、選ぶ際に迷わなくなるでしょう。
アコヤ真珠
アコヤ真珠は、冠婚葬祭に最も適したフォーマルなパールです。上品な光沢と美しい真円の形が特徴で、葬儀や結婚式などで身につけるジュエリーの定番とされています。
ホワイト系やクリーム系のアコヤ真珠ネックレスは、どのフォーマルシーンでも安心して着用できます。
黒蝶真珠
黒蝶真珠は弔事のイメージを持たれやすいですが、結婚式や同窓会でも着用できる万能なパールです。黒を基調とした深みのある色合いが特徴で、シックで洗練された印象を与えます。
ただし、黒蝶真珠は淡水パールやアコヤ真珠と比べてサイズが大きく、派手に見えやすいため、10mm程度の小ぶりなものを選ぶようにしましょう。
黒蝶真珠については以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
黒蝶真珠とは？グレードを左右する特徴と産地ごとの違いを解説
葬儀で黒蝶真珠を着用するのはNG？知っておきたいマナーや選び方を徹底解説
白蝶真珠
白蝶真珠は、華やかで存在感のある輝きを持つため、結婚式やパーティーにぴったりなパールです。 サイズが大きいことが特徴で、ホワイトやゴールド系の白蝶真珠は、格式の高いジュエリーとして扱われています。
結婚式や披露宴では、白蝶真珠のネックレスが華やかさを演出し、エレガントな印象を与えます。しかし、葬儀や法事では、大粒の白蝶真珠は華美に映るため、避けるのが無難です。
人工真珠(イミテーションパール)
冠婚葬祭で人工真珠を身につけてはいけないルールはありませんが、格式のある場では本真珠を選ぶことをおすすめします。とくに葬式や通夜などでは、浮いてしまう可能性があるため、避けるのが無難です。
ただし、カジュアルな結婚式やパーティー、食事会などでは、人工真珠でも問題ないと考えられています。本物のパールに近い光沢を持つ種類を選び、派手すぎないデザインを意識すると、フォーマルな場にも馴染みやすくなります。
なお、人工真珠については以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご確認ください。
人工真珠とは何？歴史や魅力、本物の真珠との見分け方を徹底解説
冠婚葬祭に淡水パールネックレスを選ぶ3つのメリット
冠婚葬祭に淡水パールネックレスを選ぶメリットは以下の3つです。
- 手頃な価格で購入できる
- 他の真珠と比べて耐久性が高い
- 普段使いもできる
淡水パールネックレスは、手頃な価格でありながら上品な輝きを持ち、冠婚葬祭の場でも活用できる万能なアクセサリーです。
ここでは、冠婚葬祭で淡水パールネックレスを選ぶメリットについて詳しく解説します。最後まで読めば、冠婚葬祭だけでなく、日常でも使える淡水パールネックレスの魅力が分かり、上手に使い回せるようになるでしょう。
手頃な価格で購入できる
淡水パールネックレスの最大のメリットは、アコヤ真珠や南洋真珠と比較して、手頃な価格で購入できることです。 海水真珠は母貝のサイズが小さいため、基本的に1つの貝から1つの真珠しか採れません。
しかし、母貝が大きい淡水パールは、1つの貝から複数の真珠を採取できるため、流通量が多く、比較的安価で入手しやすいのが特徴です。
冠婚葬祭用のパールネックレスを準備する際、「本物の真珠を身につけたいけれど、高価なものは手が出ない」と悩む方も多いでしょう。その点、淡水パールなら品質の良いものでも比較的リーズナブルな価格で購入できるため、コストパフォーマンスに優れています。
また、デザインのバリエーションも豊富で、フォーマルからカジュアルまで幅広く活用できるため、初めてのパールネックレスとしても最適です。
他の真珠と比べて耐久性が高い
淡水パールは、ほぼ100％真珠層で構成されているため、他の真珠と比べて耐久性があります。
海水真珠は中心部に核を持つ構造になっており、淡水パールよりも真珠層の厚みが薄いことが特徴です。強い衝撃や経年劣化により、表面が剥がれたりひび割れが生じたりすることがあります。
しかし、淡水パールは無核真珠であり、全体が真珠層でできているため、表面の剥がれや割れが少なく、長期間美しい光沢を維持しやすいとされています。
また、汗や皮脂にも比較的強いため、頻繁に使用する方にとっても扱いやすいのが魅力です。冠婚葬祭での使用を考えると、一生もののアクセサリーとして耐久性の高さは大きなメリットと言えるでしょう。
普段使いもできる
淡水パールネックレスは、フォーマルな場面だけでなく、普段使いのアクセサリーとしても活躍します。 色や形のバリエーションが豊富で、デザイン次第ではカジュアルなファッションにも合わせやすいです。
シンプルな一連のネックレスはオフィスカジュアルにも適しており、バロックパールネックレスはコーデのアクセントにもなります。冠婚葬祭用として1つ持っておけば、特別な日のみならず、普段のおしゃれにも取り入れることが可能です。
詳細は以下の記事で解説しているため、ぜひ参考にしてください。
淡水パールネックレスは普段使いできる？年代別の選び方や価格相場、お手入れ方法まで徹底解説
冠婚葬祭で淡水パールネックレスを身につける際の3つの注意点
冠婚葬祭で淡水パールネックレスを身につける際の注意点は以下の3つです。
- ピンクやオレンジなどの派手な色
- デコボコした形のバロックパール
- 指輪・ピアスのマナー
冠婚葬祭で淡水パールネックレスの選び方を誤ると、場の雰囲気にそぐわず、浮いてしまう可能性があります。
ここでは、婚葬祭で淡水パールネックレスを着用する際に気をつけるべきポイントを解説します。最後まで見れば、淡水パールネックレスに関する注意点が分かり、大事な場面で失敗することがなくなるでしょう。
ピンクやオレンジなどの派手な色
ピンクやオレンジなどの鮮やかな色合いの淡水パールは、華やかで可愛らしい印象を与えますが、弔事の場面には適していません。葬儀や法事では、厳粛な雰囲気を保つため、ホワイトやブラック系の落ち着いた色を選ぶのが基本です。
一方、結婚式やパーティーのような華やかな場では、控えめなピンク系の淡水パールが上品な印象を演出し、装いに華を添えてくれるでしょう。場面に応じて色を選ぶことで、失礼のない装いを実現できます。
デコボコした形のバロックパール
バロックパールは、個性的な形が魅力ですが、冠婚葬祭では避けるのが無難です。ラウンド型のパールとは異なり、不規則な形を持つため、カジュアルな印象が強くなります。
また、バロックパールには「角が立つ」という意味があるため、葬儀や結婚式などにはふさわしくないと考えられています。
パーティーやカジュアルな食事会などでは、個性的で洗練された雰囲気を演出するためにバロックパールが選ばれることもあります。TPOを意識し、適切な形の淡水パールネックレスを選びましょう。
指輪・ピアスのマナー
葬式や通夜などの弔事では、結婚指輪以外の指輪は基本的に着用を避けるのがマナーです。しかし、結婚指輪の場合でも、ゴールドカラーやダイヤモンドなどの派手な宝石をあしらった指輪はマナー違反とされています。
どうしても結婚指輪を外せない場合は、葬儀用の黒手袋を着用しましょう。ピアスは1粒で揺れないシンプルなデザインを選んでください。
結婚式では、婚約指輪・結婚指輪を着用しても問題ありません。シンプルで目立たないデザインなら、ファッションリングとピアスどちらも身につけてOKです。
全体的に統一感のあるコーディネートを意識すると、洗練された装いに仕上がります。
冠婚葬祭の淡水パールネックレス最新価格相場
冠婚葬祭の淡水パールネックレスの価格相場は以下の通りです。
| 商品名 | 価格相場 |
| 7.0mm～7.5mm | 1万円～2万円 |
| 7.5mm～8.0mm | 1万5千円～2万5千円 |
| 8.0mm～8.5mm | 1万5千円～3万円 |
| ネックレス・ピアスのセット | 4万円～6万円 |
| ロングネックレス | 2万円～5万円 |
淡水パールネックレスは手頃な価格で購入できるため、冠婚葬祭用と普段使い用を分けて購入するのもおすすめです。冠婚葬祭ではシンプルなデザインが主流ですが、普段使い用にはバロックパールや多連ネックレスなど個性的なデザインを楽しめます。
また、価格がリーズナブルなため、ピアスやブレスレットとのセットで揃えても負担が少なく、より統一感のある上品なコーデを実現できます。豊富なデザインから、自分のスタイルに合った淡水パールネックレスを選びましょう。
冠婚葬祭の淡水パールネックレスはどこで買うべき？購入先を解説
冠婚葬祭用の淡水パールネックレスは、百貨店やオンラインショップなどさまざまな場所で販売されています。
百貨店では、品質が保証された良質な淡水パールネックレスが揃っています。スタッフによる丁寧な接客を受けながら選べるため、初めて購入する場合でも安心です。
最近では、オンラインショップでも高品質な淡水パールネックレスを購入できます。百貨店に比べて価格が抑えられていることが多く、種類も豊富です。
ただし、実物を確認できないため、購入前にレビューや商品の情報を確認することが大切です。購入先によって淡水パールネックレスの価格や品質、サービスに違いがあるため、目的や予算に応じて選びましょう。
なお、淡水パールなどの真珠の購入場所については以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご確認ください。
真珠(パール)を買うならどこが一番いいの？9つの購入先や注意点を徹底解説
冠婚葬祭の淡水パールネックレスを長持ちさせる3つの方法
冠婚葬祭の淡水パールネックレスを長持ちさせる方法は以下の3つです。
- 使用後すぐに汚れを拭き取る
- 高温多湿や直射日光を避けて保管する
- 定期的に糸替えする
淡水パールネックレスは、冠婚葬祭のフォーマルな場面で活躍するアクセサリーですが、適切なケアをしなければ劣化が進んでしまいます。
ここでは、淡水パールネックレスを長持ちさせる方法を解説します。最後まで見れば、淡水パールネックレスの正しい扱い方が分かり、大切なアクセサリーをいつまでも美しく保てるようになるでしょう。
使用後すぐに汚れを拭き取る
淡水パールネックレスを長持ちさせるためには、使用後すぐに汚れを拭き取りましょう。真珠は汗や皮脂に弱いデリケートな宝石です。
冠婚葬祭などの長時間の着用後は、見た目では気にせずとも細かい汚れが付着している可能性があります。 そのまま保管すると劣化の原因になるため、マメなお手入れが必要です。
淡水パールネックレスをお手入れする際は、真珠専用クロスや眼鏡拭きなどの柔らかい布を使い、優しく拭き取るのが望ましいです。乾いた布を使うことで、余計な水分を含ませずに汚れだけを取り除けます。
高温多湿や直射日光を避けて保管する
淡水パールネックレスは以下の環境に弱いため、適切な場所で保管しましょう。
- 直射日光
- 乾燥
- 湿度
- 熱
これらの環境下で保管すると、変色やひび割れが生じることもあります。使用しないときは桐箱やパールキーパーに入れ、保管することが大切です。
また、淡水パールネックレスを他のジュエリーと一緒に保管すると、擦れ合って傷つくことがあるため、個別で収納するのがおすすめです。
淡水パールネックレスは、適切な環境で保管することで、長年にわたって美しい輝きを維持できます。使用しないときも丁寧に管理し、ダメージを防ぎましょう。
定期的に糸替えする
淡水パールネックレスは、3～5年に1度の糸替えが推奨されます。 使用頻度によって変わりますが、真珠と真珠の間に隙間ができて糸が見え始めたら糸替えのタイミングです。
冠婚葬祭の際に突然ネックレスが切れると、大切な場面で困ることになるため、あらかじめメンテナンスしておきましょう。
百貨店や宝飾小売店、真珠専門のジュエリーショップなどではネックレスの糸替えを行っています。費用は店舗によって異なりますが、2,000円～3,000円が相場です。
冠婚葬祭の淡水パールネックレスに関するよくある質問
冠婚葬祭の淡水パールネックレスに関するよくある質問は以下の3つです。
- 葬儀でパールネックレスはつけない方がいい？
- 淡水パールは何年くらい持つ？
- 淡水パールにグレードはある？
ここでは、淡水パールネックレスに関連する質問に答えていきます。最後まで見れば、淡水パールの寿命や品質などが分かり、真珠の知識が身につくでしょう。
葬儀でパールネックレスはつけない方がいい？
葬儀でパールネックレスをつけないほうが良いというルールはありません。 パールは「涙」を象徴し、悲しみを表現するアクセサリーとして弔事での着用が認められています。
白・ブラック・グレーの1連ネックレスが基本で、2連やロングタイプは避けるのがマナーです。ただし、パールネックレスの着用は絶対ではないため、用意できない場合はなくても問題ありません。
淡水パールは何年くらい持つ？
淡水パールは、適切な手入れをすれば約30年持つとされています。海水真珠よりも耐久性が高く、長期間美しい輝きを保つことが可能です。
ただし、汗や化粧品の影響を受けやすいため、使用後は柔らかい布で拭き取り、大切に保管しましょう。また、ネックレスの糸は数年ごとに交換すると、より長く愛用できます。
淡水パールにグレードはある？
淡水パールに明確なグレードはありませんが、品質を判断する基準は存在します。パールの照り、巻き、形、色、傷の少なさなどが判断基準です。
照りが強く、真珠層が厚い個体ほど高品質とされています。冠婚葬祭用に淡水パールを選ぶ場合は、品質の良し悪しもきちんと確認しましょう。
まとめ：冠婚葬祭で淡水パールネックレスを身につける場合はマナーに注意しよう
淡水パールネックレスは、冠婚葬祭のさまざまな場面で活用できます。葬儀や法事ではホワイトやブラックのシンプルな1連ネックレス、結婚式やパーティーでは適度に華やかさを演出できるデザインを選ぶと良いでしょう。
また、弔事では「不幸が重なる」とされる2連ネックレスや、不揃いな形のバロックパールネックレスは避けるのが無難です。TPOに合わせた淡水パールネックレスを選び、マナーを守った装いを心がけましょう。