人工真珠と貝パールの違いとは?本真珠との見分け方や注意点を解説
投稿日: 投稿者:GINZAREPEARL

人工真珠と貝パールの主な違いは素材です。貝パールは人工真珠の一つであり、素材以外に大きな違いはありません。
貝パールは、本物の真珠のような輝きを手頃な価格で楽しめます。本物の真珠との違いや特徴を知れば、自分に合ったアクセサリーを選ぶことが可能です。
当記事では、主に以下のことが分かります。
貝パールや人工真珠に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
人工真珠とは?違いを知る前に基本的な特徴をチェック
人工真珠は、プラスチックやガラスの核に真珠箔や塗料をコーティングして作られています。人工真珠には以下の種類があり、手頃な価格で購入できるのが特徴です。
- プラスチックパール
- ガラスパール
- コットンパール
-
貝パール
ただし、熱や水、酸に弱く、摩擦で傷つきやすいという欠点もあります。日常使いのアクセサリーとして人気ですが、長く使うためには取り扱いに注意しましょう。
なお、人工真珠については以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。
人工真珠とは何?歴史や魅力、本物の真珠との見分け方を徹底解説
貝パールは人工真珠の一種!主な違いは素材
貝パールは人工真珠の一種であり、最大の違いは核となる素材です。人工真珠は種類によって、核にプラスチックやガラスが用いられます。
貝パールは核に貝殻の粉末を使用していることが特徴です。本物の真珠に近い深みのある光沢や質感を実現しています。
貝パールは耐久性が高く、通常の人工真珠より長持ちします。価格は、本物の真珠よりリーズナブルです。
貝パールは本物に近い魅力を手頃な価格で楽しめるアクセサリーとして、多くの人に支持されています。
貝パールならではの3つの魅力
貝パールならではの魅力は以下の3つです。
- 本物の真珠と見た目が似ている
- カジュアルなコーデに合う
- リーズナブルな価格で購入できる
貝パールは本物の真珠のような上品さを持ちながら、日常使いもしやすく、手頃な価格で入手できることが特徴です。
ここでは、貝パールの魅力について詳しく解説します。
本物の真珠と見た目が似ている
貝パールの最大の魅力は、本物の真珠とよく似ていることです。貝殻から作られた粉末を使用しているため、自然な真珠の輝きを再現しています。
光の当たり方によって見せる光沢は、一般的な人工真珠では表現できないものです。また、表面の手触りも本物に近く、上質な印象を与えます。
プロの目で見れば違いがわかりますが、一般の方が見た場合には区別がつきにくいほどの仕上がりになっています。結婚式やパーティーなどのフォーマルな場でも、恥ずかしくない品質です。
カジュアルなコーデに合う
貝パールは、カジュアルな服装にも気軽に合わせられます。本物の真珠はフォーマルな印象が強いですが、貝パールには堅苦しさがありません。
例えば、Tシャツとジーンズというシンプルなスタイルに貝パールのネックレスを合わせると、全体の印象がぐっと洗練されます。オフィスカジュアルにも取り入れやすく、日常使いのアクセサリーとして最適です。
本物の真珠は傷つけないように神経を使いますが、貝パールなら過度に気を遣う必要がありません。普段のコーディネートにも取り入れやすい万能なアクセサリーです。
リーズナブルな価格で購入できる
貝パールは、価格がリーズナブルなことも魅力です。本物の真珠に比べると、驚くほどの価格差があります。
- アコヤ真珠のネックレス:数万円~数十万円
-
貝パールのネックレス:数千円から1万円程度
貝パールは手頃な価格のため、色違いや長さ違いなど複数のパールアクセサリーを揃えることも可能です。コーディネートの幅が広がり、ファッションの楽しみも増えます。
万が一紛失したり破損したりしても、精神的・経済的なダメージが少ないこともメリットです。貝パールはファッションを楽しむハードルを下げてくれる、親しみやすいアクセサリーです。
貝パールの2つの注意点|人工真珠はやめたほうが良い?
貝パールの注意点は以下の2つです。
- 摩擦による傷や黄ばみ
- 長年使用するとはげる場合がある
貝パールを使用する際には、注意すべき点があります。摩擦による傷や黄ばみ、長年使用した際のはげが問題となることも。
ここでは、貝パールを使用する際の主な注意点について詳しく見ていきましょう。
摩擦による傷や黄ばみ
貝パールは、摩擦に弱いことが特徴です。日常生活の中で衣服や他のアクセサリーと擦れることで、表面に小さな傷がつきやすくなります。
汗や化粧品、ヘアスプレーなどに含まれる酸性成分が付着すると、徐々に変色や黄ばみの原因となります。貝パールの主成分が炭酸カルシウムであり、酸に弱い性質を持っているためです。
紫外線や照明の光に長時間さらされることも黄ばみの原因になります。特に夏場は汗をかきやすく、日差しも強いため、貝パールの劣化が進みやすい季節です。
貝パールを長持ちさせるためには、使用後に柔らかい布で優しく拭き取り、専用のケースに入れて日光の当たらない場所に保管しましょう。他のアクセサリーと接触させないことも大切です。
長年使用するとはげる場合がある
貝パールを長年使い続けると、表面のコーティングがはげてくることがあります。日常的な摩擦や汗、化粧品との接触が重なると、層が少しずつ薄くなっていきます。
特に留め具周辺は頻繁に触れるため、劣化が早く進みやすい部分です。
はげが目立ち始めたら、専門店でのメンテナンスや買い替えを検討しましょう。大切な場面の前には、必ず状態をチェックしておくことをおすすめします。
【種類別】貝パール・人工真珠と本真珠の違い
代表的な真珠の種類は以下の3つです。
- アコヤ真珠
- 南洋真珠(黒蝶真珠・白蝶真珠)
- 淡水真珠
貝パールや人工真珠は、本真珠に似た美しさを持ちながら、より手頃な価格で入手できるアクセサリーとして人気があります。しかし、その特徴や性質は本真珠とは異なります。
ここでは、代表的な真珠の種類ごとに、貝パールや人工真珠との違いを詳しく見ていきます。それぞれの特徴や見分け方を知ることで、自分に合った真珠選びの参考になるでしょう。
アコヤ真珠
アコヤ真珠は日本を代表する真珠で、主に伊勢志摩地方で養殖されています。大きさは6〜9mm程度で、白色や淡いピンク、クリーム色の光沢が特徴です。
貝パールとの違いは、表面の質感にあります。アコヤ真珠は微細な凹凸があり、上品な輝きを放ちます。一方、貝パールは表面が滑らかで均一です。
価格面でも大きな差があり、アコヤ真珠のネックレスは数万円から数十万円するのに対し、貝パールは数千円から1万円程度です。
アコヤ真珠は冠婚葬祭などのフォーマルな場で活躍する一方、貝パールは日常使いにも気軽に取り入れられるという使い分けができます。
アコヤ真珠については以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。
あこや真珠(アコヤパール)とは?特徴や他の真珠との違い、お手入れの基本まで徹底解説
南洋真珠(黒蝶真珠・白蝶真珠)
南洋真珠は、オーストラリアやインドネシア、フィリピンなどの暖かい海で養殖される大粒の真珠です。
- 白蝶真珠:10〜15mm程度の大きさで、クリーミーな白色や金色の光沢が特徴
- 黒蝶真珠:タヒチで養殖され、グリーンやブルーの輝きを持つ黒っぽい色合いが魅力
南洋真珠と貝パールを比較すると、まず大きさの違いが目立ちます。貝パールでも大きいサイズは作れますが、南洋真珠特有の重厚感や存在感は再現しにくいです。
また、南洋真珠の持つ複雑な色合いや深みのある輝きは、貝パールでは完全に模倣できません。価格面では、南洋真珠は一連のネックレスで数十万円から数百万円するものもあり、貝パールとは桁違いの価値があります。
淡水真珠
淡水真珠は、主に中国の湖や池で養殖される真珠です。海で育つアコヤ真珠などと違い、淡水の貝から採れるため「淡水真珠」と呼ばれています。
形はやや不揃いで、サイズは様々です。
貝パールと比較すると、淡水真珠は表面の光沢がやや落ち着いていて、自然な輝きを持っています。貝パールはより均一で人工的な光沢があります。
価格面では、淡水真珠はアコヤ真珠や南洋真珠よりもリーズナブルで、貝パールとの価格差が比較的小さいのが特徴です。「本物の真珠を手頃な価格で」と考える方には、淡水真珠がおすすめです。
淡水真珠は様々な色や形があり、カジュアルなファッションにも合わせやすい点で貝パールと共通しています。
貝パール・人工真珠と本物の真珠の見分け方をポイント別で解説
貝パール・人工真珠と本物の真珠の見分けるポイントは以下の6つです。
- 温度
- 穴の形
- 重さ
- 質感
- 傷の有無
- ブラックライトへの反応
最近の貝パールは技術が向上し、素人目では判別が困難な場合も多いです。しかし、見分け方を知れば、本物と人工の真珠を判別しやすくなります。
温度
本物の真珠と人工真珠は、触った時の温度感覚に違いがあります。本物の真珠は熱伝導率が低いため、手に取ると冷たく感じます。
一方、貝パールなどの人工真珠は熱伝導率が高いため、温かさを感じます。
ただし、この方法だけでは判断が難しい場合もあるため、複数の見分け方を組み合わせて確認しましょう。
穴の形
本物の真珠の穴の断面は、整った綺麗な仕上がりが特徴です。
人工真珠の場合、穴を開けた後にコーティングを施すため、断面に剥がれや凹凸が見られることがあります。
ルーペなどの拡大鏡を使うと、違いをより明確に観察できます。
重さ
本物の真珠と人工真珠は、比較的重いのが特徴です。手に取ると、ずっしりとした重みを感じられます。
一方、貝パールなどの人工真珠は軽く感じることが特徴です。同じサイズの真珠を比較できる場合は、手のひらに乗せて重さを確かめましょう。
質感
本物の真珠は指で軽くこすると、ざらつきを感じますが、人工真珠はツルツルしています。真珠同士をこすり合わせることで、判別可能です。
ただし、傷つける可能性もあるため、販売されている真珠で試すのは避けましょう。
傷の有無
本物の真珠は自然物なので、小さな凹みや傷、不均一な部分が見られます。
反対に、貝パールなどの人工真珠は工業製品なので、表面が均一で傷が少ないのが特徴です。ただし、長期間使用した人工真珠は摩擦によって傷がつきやすく、表面のコーティングがはがれることもあります。
ブラックライトへの反応
本物の真珠にブラックライトを当てると、青白い光を発します。これは真珠層に含まれる有機物質の特性によるものです。
貝パールなどの人工真珠は、ブラックライトを当てても光らないか、表面だけ光を反射します。
専門店や宝石店では、この方法で真珠の真贋を判断することもあります。
人工真珠を買うなら貝パールが一番おすすめ?
人工真珠の中でも、貝パールは特におすすめです。その理由は、本物の真珠に最も近い輝きと質感を持っているからです。
貝パールは、実際の貝殻から作られた粉末を使用しているため、自然な光沢を放ちます。
また、耐久性も優れており、傷つきにくく、長期間使用しても美しさを保ちやすいのが特徴です。日常使いからフォーマルな場面まで幅広く活用できる点も魅力です。
人工真珠と貝パールの違いに関するよくある質問
人工真珠と貝パールの違いに関するよくある質問は以下の3つです。
- 貝パールは冠婚葬祭で着用しても良い?
- 貝パールネックレスの値段相場は?
- 貝パールは劣化する?
人工真珠と貝パールについて、まだまだ疑問を持つ人も多いでしょう。
ここでは、人工真珠と貝パールの違いに関連する質問と回答をご紹介します。
貝パールは冠婚葬祭で着用しても良い?
貝パールは冠婚葬祭で着用できますが、本真珠の方が適しています。
ただし、予算の都合などでどうしても本真珠が用意できない場合は、貝パールでも問題ありません。その際は、7〜9mm程度の大きさで、白・グレー・黒のシンプルなデザインを選びましょう。
バロックパールや一粒ネックレス、2連以上のものはマナー違反となる可能性もあるので注意が必要です。
貝パールネックレスの値段相場は?
貝パールネックレスの価格相場は、平均3,500円程度です。安いものでは1,000円前後から、高いものでは1〜2万円程度まで幅広く取引されています。
10,000円以上の貝パールを購入するなら、同価格帯の淡水真珠を検討するのも良いでしょう。
貝パールは劣化する?
貝パールは劣化します。
長年使用していると、表面のコーティングが剥がれてくることがあります。穴口の周辺から徐々に剥がれ始めることが多いです。
ただし、本真珠と比較すると、貝パールは皮脂や汗などの弱酸性の汚れに強く、硬度もあるため傷つきにくいという特徴があります。
劣化を遅らせるには、使用後に柔らかい布で優しく拭き取り、高温多湿を避けて保管することが大切です。
また、紫外線や化粧品との接触も劣化を早める原因になるので注意しましょう。
まとめ:人工真珠と貝パールの違いは素材!自分に合ったアクセサリーを選ぼう
人工真珠と貝パールの最大の違いは素材にあります。貝パールは本物の貝殻から作られた粉末を使用しているため、より自然な輝きを放ちます。
選ぶ際は、用途や予算、耐久性を考慮しましょう。
また、本物の真珠との見分け方を知っておくと、購入時に役立ちます。温度、穴の形、重さ、質感などのポイントを押さえておきましょう。
ぜひ自分に合ったパールのアクセサリーを選んでください。