マベ真珠の価値とは?魅力や品質を決めるポイント、値段まで徹底解説
投稿日: 投稿者:GINZAREPEARL

マベ真珠は、太陽の光と称されるほど上品な輝きと色彩を持ち、他の真珠とは異なる魅力があります。生産地が限られているため、非常に価値が高い真珠です。
マベ真珠の美しさを活かしたジュエリーも多く販売されており、コーデを彩るアイテムとして重宝します。
当記事では、主に以下のことが分かります。
- 価値が高いマベ真珠の特徴・希少性
- マベ真珠の価値・品質を決めるポイント
- マベ真珠の値段
最後まで見れば、マベ真珠の価値の高さが分かり、前向きに購入を考えられるようになるでしょう。
マベ真珠は価値が高い真珠!特徴・希少性とは?
限られた場所でしか生産されていないマベ真珠は、高い価値を持つ真珠として知られています。半球状の形、独特の光沢、豊富なカラーバリエーションが魅力です。
ここでは、マベ真珠について以下の3つのことを解説します。
- マベ真珠の母貝
- マベ真珠の産地
- マベ真珠の養殖の流れ
最後まで見れば、マベ真珠の特徴が分かり、真珠の知識を深められるでしょう。
マベ真珠の母貝
マベ真珠の母貝はマベ貝です。マベ貝の学名は「プテリア・ペンギン(Pteria penguin)」と言い、「ペンギン鳥の翼」という意味を持っています。
マベ貝は20~30cmほどの大きさに成長し、真珠を生み出す貝の中では国内最大級です。世界で最も美しい真珠貝と評されるほど、虹色の美しい輝きを放ちます。
希少な母貝が育むマベ真珠は、他の真珠にはない魅力を持ち、ジュエリーとして高く評価されています。
マベ真珠の産地
マベ貝は、奄美大島やフィリピンなどの温暖な海域に生息しています。
潮の流れが速い場所を好み、岩礁やサンゴ礁に付着して生息するため、天然貝を採取するのは極めて困難です。そのため、昔は「幻のパール」とも呼ばれ、貴重な真珠とされていました。
現在流通しているマベ真珠の多くは、養殖技術を活用して生産されたものです。奄美大島のマベ真珠はとくに品質が高く、きめ細かい真珠層を持つことで知られています。
マベ真珠の養殖の流れ
マベ真珠の養殖は、採卵から真珠の収穫まで5~6年の長い時間を要します。マベ真珠の養殖の工程は以下の通りです。
- 採苗(さいびょう)
- 養殖
- 挿核(そうかく)
- 浜揚げ
採苗では、健康なマベ貝を親貝として厳選し、放卵・受精を行います。孵化した幼生は濾過された海水で育てられ、約50日後に海上のイカダに移されます。
養殖では、成長に合わせて環境を調整し、フジツボや藻類が付着しないように定期的な洗浄を行います。3年目になるとナイロン糸を通したマベ貝をロープに結びつけ、海中に吊るします。
核入れが行われるのは、4~5年目です。一般的には、成長した母貝の体内に真珠の核を入れ込みます。
しかし、マベ貝は筋肉質であり、内部に核を挿入すると体外に出してしまいます。そこで、マベ真珠の養殖では、貝殻の内側に核を接着し、真珠層を形成させる方法が採用されています。
こうして長い時間と職人の技術によって生み出されるマベ真珠は、唯一無二の輝きを持ち、高い価値を誇ります。
マベ真珠の価値・品質を決める6つのポイント
マベ真珠の価値・品質を決めるポイントは以下の6つです。
- 巻き
- 照り
- キズ
- 大きさ
- 色
- 形
マベ真珠の価値は、さまざまな要素が組み合わさることで決まります。サイズが大きくなるほど希少性が増し、色や照りの違いによって印象も変わります。
ここでは、マベ真珠の価値・品質を決めるポイントについて詳しく解説します。最後まで見れば、マベ真珠ならではの魅力が分かり、価値を見極められるようになるでしょう。
巻き
巻きとは、核の周りに形成される真珠層の厚さのことです。真珠は巻きが厚いほど、輝きが深くなり、耐久性も向上します。
しっかりと巻きが形成されたマベ真珠は、より深みのある光沢を持ち、干渉色も鮮やかに映えることが特徴です。
照り
照りとは、真珠の輝き・光沢のことです。真珠の表面で光がどのように反射するかによって、照りの強さが決まります。
マベ真珠は、 非常に薄い真珠層の結晶が整然と並んでいるため、強い照りを持つのが特徴です。光が滑らかに反射することで、鋭い輝きを放ち、透明感のある美しい光沢が生まれます。
反対に、照りが弱いと真珠がくすんで見え、全体的に印象がぼやけてしまいます。
キズ
真珠は自然の産物のため、完全に無傷のものはほとんど存在しません。養殖の過程で、表面に突起やくぼみが生じることがあります。
高価値のマベ真珠は、 キズが少なく、表面がなめらかです。マベ真珠を選ぶ際は、巻き・照りとあわせてキズの状態を確認しましょう。
大きさ
マベ真珠は、一般的な真珠よりも大きめのサイズが特徴です。10mm~30mmほどのサイズに育ち、大きくなればなるほど希少価値が高くなります。
マベ真珠は大きさによって印象も変わり、小ぶりなものは控えめで上品、大粒なものは存在感のある仕上がりになります。
色
マベ真珠の色は、 実体色(真珠そのものの色)と 干渉色(光が反射して見える色)によって決まります。干渉色が強いマベ真珠は、見る角度によって異なる表情を見せるのが特徴です。
マベ真珠の代表的な色には、 ピンク、ブルー、グリーン、メタリックゴールドなどがあります。中でも奄美大島産のマベ真珠は虹色の輝きを持ち、非常に高く評価されています。
この独特の美しさから、マベ真珠は「太陽の光」とも称されています。
形
マベ真珠は半球状が主流ですが、養殖する際の核の形によってさまざまなデザインが生み出されます。ドロップ(涙型)、オーバル(楕円)、マーキス(楕円の先が尖った形)、ハートなど、多彩な形状があります。
また、養殖の過程で2つの核がくっついて生まれるユニークな形のマベ真珠も存在します。同じものが2つとないため、個性的なジュエリーを求める人に人気です。
マベ真珠のジュエリーはどんな人におすすめ?
マベ真珠のジュエリーがおすすめな人は以下の通りです。
- 華やかなジュエリーで存在感を出したい
- 周りとオシャレに差をつけたい
マベ真珠は、他の真珠とは異なる美しさを持っています。デザインの幅が広く、個性的なジュエリーも多いため、コーデのアクセントとしても活躍します。
ここでは、マベ真珠のジュエリーが合う人について解説します。最後まで見れば、マベ真珠のジュエリーに最適な人の特徴が分かり、自分に合うか判断できるでしょう。
華やかなジュエリーで存在感を出したい
マベ真珠は、シンプルな装いでも1つ身につけるだけで華やかさを演出できるジュエリーです。10mm以上の大粒の真珠が多いため、視線を引きつける存在感があります。
また、マベ真珠は色のバリエーションが豊富で、 ピンクやブルー、グリーンなどの美しい干渉色が特徴です。光の当たり方によって変化する色彩が、上品さと高級感をプラスしてくれます。
フォーマルな場面はもちろん、普段のコーデに華やかさを加えたい人には、マベ真珠のジュエリーがぴったりです。
周りとオシャレに差をつけたい
マベ真珠は独特の形状と色合いを持つため、個性的なジュエリーとしてオシャレに差をつけられます。他の真珠と比べてデザイン性の高いジュエリーが多く、個性を求める人におすすめです。
定番のパールジュエリーとは違った印象を演出できるため、毎日のコーデに取り入れるだけで自信がつくでしょう。
【アイテム別】マベ真珠の価格相場
マベ真珠の価格相場は以下の通りです。
- ネックレス:30,000円~100,000円
- 指輪:20,000円~100,000円
- ピアス・イヤリング:20,000円~150,000円
マベ真珠を使用したジュエリーは、アイテムごとに価格が異なります。使用される真珠のサイズやデザインの違いによって相場が変動し、高品質なものほど価値が高くなります。
ここでは、マベ真珠の価格相場について詳しく解説します。最後まで見れば、マベ真珠のおおよその値段が分かり、予算を立てやすくなるでしょう。
ネックレス
マベ真珠のネックレスはペンダントトップとして使用するデザインが多く、価格相場は30,000円~100,000円前後です。粒の大きさやデザインによって値段が変動します。
マベ真珠のネックレスは、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで活用できます。価格だけでなく、真珠の品質やデザインとのバランスを考えながら、自分に合った1品を選ぶことが大切です。
指輪
マベ真珠の指輪の価格相場は、20,000円~100,000円前後です。10,000円代から購入できる指輪もあります。
大粒のマベ真珠を使用した指輪や、ダイヤモンドを組み合わせたデザインは500,000円を超える場合もあり、価格に幅があることが特徴です。
マベ真珠の指輪は、1粒で十分な存在感があるため、毎日のコーデを彩ってくれます。年齢問わず身につけられるため、指輪を探しているならマベ真珠がおすすめです。
ピアス・イヤリング
マベ真珠のピアス・イヤリングの価格相場は、20,000円~150,000前後です。形や色の種類が豊富で、デザインによって価格が大きく異なります。
半円をはじめ、ハートやしずく型、スクエアなど、多彩な形があるのが特徴です。ハートやしずく型は可愛らしさやエレガントな印象を引き立て、女性らしい雰囲気を演出できます。
大人っぽく見せてくれるオーロラブルーの色合いも人気です。
マベ真珠のピアス・イヤリングは、耳元を華やかに彩るアクセサリーとして1つ持っておいても損はありません。
マベ真珠を売ったらいくらになる?買取相場を紹介
マベ真珠の買取相場は以下の通りです。
商品 | 買取相場 |
ネックレス | 72,000円 |
指輪 | 49,400円 |
ピアス・イヤリング | 38,500円 |
ブローチ | 36,400円 |
マベ真珠を手放す際の買取価格は、商品の種類や使用感、状態によって大きく異なることが特徴です。タサキなどの有名ブランドのマベ真珠ジュエリーは、相場より高くなる場合もあります。
また、鑑定書や鑑別書、元箱などの付属品が揃っていると査定額が上がることもあるため、一緒に持ち込むのが望ましいです。
ただし、真珠は経年劣化しやすい宝石であり、場合によっては値段がつかないケースもあるため注意しましょう。
マベ真珠を冠婚葬祭で身につけるのはマナー違反?
マベ真珠を冠婚葬祭で身につけるのは、ルールを守ればマナー違反にはなりません。
白色のマベ真珠ネックレスであれば、結婚式やパーティーなどのフォーマルな場面でも違和感なく身につけられます。長さは鎖骨にかかるくらいの短めで、体型に合う大きさを選びましょう。
ただし、主役である花嫁より目立つような派手な色やデザインは避けることが基本です。
葬儀などの弔事の場面では、基本的に白色や黒色のアコヤ真珠または黒蝶真珠が推奨されるため、色の強いマベ真珠は避けたほうが無難です。
また、粒の大きさは7mm~8mmが一般的とされています。したがって、サイズが大きめのマベ真珠は、葬儀に不向きと言えます。
マベ真珠は祝いの席には向いていますが、弔事には着用しないほうが安心です。
マベ真珠の価値を維持する3つの方法
マベ真珠の価値を維持する方法は以下の3つです。
- 使用後すぐにお手入れする
- 大事に保管する
- メイク・ヘアセットが終わってから着用する
マベ真珠は、美しい輝きが魅力の真珠ですが、適切に扱わなければ早く劣化してしまう可能性があります。本来真珠はデリケートな宝石であり、化粧品や汗、摩擦などの影響を受けやすいため、日常的なケアが大切です。
ここでは、マベ真珠の価値を維持するための基本的なポイントを紹介します。最後まで見れば、マベ真珠を長持ちさせるコツが分かり、長く使えるようになるでしょう。
使用後すぐにお手入れする
マベ真珠の価値を保つためには、 使用後にすぐお手入れをすることが何より大事です。真珠に汗や皮脂が付着すると、変色や劣化の原因になります。
マベ真珠のジュエリーを着用した後は、柔らかい布で優しく拭き取りましょう。水洗いは避け、乾いた布で強くこすらずに表面の汚れを落とします。
マメなお手入れが、マベ真珠の美しさを長く保つ秘訣です。
大事に保管する
マベ真珠などの真珠は湿気や乾燥、紫外線に弱いため、適切な環境で保管し、劣化を防ぎましょう。長時間光にさらしたり、高温多湿の場所に置いたりすると、変色やひび割れの原因になりかねません。
また、真珠は表面が柔らかいため、他の宝石や金属と一緒に保管すると、擦れて傷がつくことがあります。真珠専用のケースに収納し、傷や摩耗を防ぐことが重要です。
日常のケアと共に、保管方法にも十分に気を配りましょう。
メイク・ヘアセットが終わってから着用する
マベ真珠は、 メイクやヘアセットが終わった後に着用することが基本です。化粧品やヘアスプレーなどがマベ真珠の表面に付着すると、劣化を早める可能性があります。
全ての準備が完了した後に身につけることを徹底すれば、化粧品やスプレーがマベ真珠に直接触れるのを防げます。
また、香水を使う場合は、直接マベ真珠に触れないように注意し、ある程度時間をおいてから着用することが理想です。
マベ真珠以外で価値が高いとされる真珠の種類
マベ真珠以外で価値が高いとされる真珠の種類は以下の4つです。
- オーロラ花珠真珠
- コンクパール
- アワビ真珠(アバロンパール)
- メロパール
マベ真珠の他にも、希少価値が高い真珠はいくつか存在します。
ここでは、マベ真珠以外で市場価値が高いとされる真珠の特徴や魅力について解説します。最後まで見れば、マベ真珠以外で価値が高い真珠が分かり、パールジュエリーが愛される理由が明確になるでしょう。
オーロラ花珠真珠
オーロラ花珠真珠は、アコヤ真珠の中でもとくに品質が優れたものに与えられる称号です。真珠科学研究所の厳格な検査を経て、一定の基準を満たした真珠だけが「オーロラ花珠」として認定されます。
オーロラ花珠真珠として認定されるためには、巻き・照り・キズ・色・形の全ての基準を満たすことが条件です。オーロラ花珠の称号は、アコヤ真珠の最高品質を証明するものであり、市場でも高い評価を受けています。
高品質な真珠を求める人にとって、まさに価値のある真珠と言えるでしょう。
コンクパール
コンクパールは、ピンク貝から採取される真珠です。主な産地は、カリブ海、フロリダキー諸島、キューバなどがあります。
コンクパールが見つかる確率は10,000~15,000個の貝のうち1個とされ、養殖も困難なため、天然のものしか存在しません。
表面に「火焔模様」と呼ばれる波状の模様がはっきりと出ているコンクパールほど、価値が高いとされています。
アワビ真珠(アバロンパール)
アワビ真珠アバロンパールとも呼ばれ、アワビ貝から採れる真珠です。産地は日本、アメリカ、メキシコ、ニュージーランドなどが挙げられます。
アワビ真珠が採れる確率は数万個のうち1個程度とされており、極めて希少です。現在はニュージーランドでしか養殖されておらず、市場に流通するほとんどが天然のものとなります。
メロパール
メロパールは、非常に希少な天然真珠で、美しいオレンジ色の輝きを持つことで知られています。母貝はハルカゼヤシガイという巻貝で、主な産地はミャンマー、ベトナム、フィリピンなどです。
メロパールは淡いオレンジ色の他、白や黄色、赤褐色なども存在します。形状はラウンド、オーバル、ドロップ型などさまざまで、真円に近いものほど価値が高いとされています。
マベ真珠の価値に関する3つのよくある質問
マベ真珠の価値に関するよくある質問は以下の3つです。
- マベパールの値段が高い理由は?
- 偽物のマベパールの見分け方は?
- 真珠の最高ランクは?
ここでは、マベ真珠の価値に関連する質問に回答します。最後まで見れば、マベ真珠などの真珠に関する疑問が解消され、知識が深まるでしょう。
マベパールの値段が高い理由は?
マベパールの値段が高い理由は、生産量の少なさにあります。現在、マベパールの養殖が行われているのは奄美大島やフィリピンなどの限られた地域です。
大量生産が難しいため、市場に出回る数が限られています。また、養殖に長い期間と高度な技術が必要なことも、価格の高さにつながっていると言えます。
偽物のマベパールの見分け方は?
偽物のマベパールの見分け方として、ブラックライトを当てる方法があります。本物の真珠はブラックライトを照射すると青白く光りますが、偽物は光りません。
また、 本物の真珠は触れたときにひんやりとした感触がありますが、偽物は温かく感じることが多いです。
ただし、素人が正確に判断するのは難しい場合があるため、真珠鑑定のプロに相談するのが確実です。
真珠の最高ランクは?
真珠の最高ランクは、 オーロラ天女・雪白珠です。真珠科学研究所と真珠総合研究所が認定するアコヤ真珠の最上級品質の称号です。
オーロラ花珠の中で最高級の照りを持つ真珠のみ認定されるため、非常に価値が高いとされています。
まとめ:マベ真珠は価値が高い!自分に合ったジュエリーを見つけよう
マベ真珠は、美しい輝きと希少性から高い価値を持つ真珠です。生産地は奄美大島やフィリピンなどの地域に限られており、サイズが大きいマベ真珠は高額になります。
マベ真珠のジュエリーは存在感があり、個性的なデザインを楽しめるのが魅力です。マベ真珠を購入する際は、品質をしっかりと確認し、長く愛用できるものを選びましょう。